世界樹プレイヤーのためのドラクエ9講座 その2

その1の続き

作曲

世界樹の迷宮シリーズの作曲はいわずと知れた、古代祐三イース1/2、ソーサリアンなど数々の名曲を生み出した。

ザナドゥ・シナリオ2にてデビュー。全盛期のファルコムは彼が支えたといってもいいくらいの衝撃だった。


一方ドラクエシリーズの作曲者は有名な作曲家である、すぎやまこういち

こちらのゲーム音楽のデビューはウィングマン・キータクラーの復活がデビューとなる。ドラクエは同年すぐに出た。


面白いのがどちらもデビューは1986年ということ。世間的にはすぎやまこういち氏のほうがはるかにメジャーだとは思うが、ゲーム音楽としてはまったく同じ年にデビューした同期というおもしろいものになっている。


それまではゲームミュージックはわりと軽んじられていて、著名な作曲家が手を出すことはなかった。そこにすぐに手を伸ばしたすぎやんはすごい。エニックスのアドベンチャーには欠かせない人物だった。ジーザスとか曲よかったよね。

新規アイテムの入手

世界樹シリーズは敵の落とすアイテムや収集スキルによって取得したアイテムを売却することによって新しいアイテムが生成される。結果的にはシナリオの進み具合で武器防具を含めアイテムが決まるということ。

このシステムのおかげで街がひとつしかないのを克服している。また、自分で収集してきたアイテムによって新しくアイテムが増える楽しみも生まれている。


一方DQ9は基本的には街に武器防具含めアイテムが売っている。しかし、錬金のシステムによってさまざまなアイテムを合成して作り出すことが出来る。レシピはシナリオが進めば少しずつ増えていくが、レシピを知っていれば強いアイテムも入手可能だ。ただし、強力な錬金に必要なアイテムが序盤からがんがん入手できるわけではない。

そして、おもしろいのがDQ9はフィールド上で収集アイテムが落ちていること。そこには数個アイテムが落ちているが、それは時間が経過することによって回復する。そのアイテムのほとんどは普通にダンジョンと街を往復するだけではめぐり合うことは不可能で、まったくシナリオにかかわらない奥地に足を踏み入れるとかなりあるのがわかる。

収集場所が世界各地に点在しており、収集は時間がたたないと復活せず、その収集品を持ち帰って錬金によって新しいアイテムを生み出すというのは、世界樹の迷宮にも通じるものがあると思う。

お金

世界樹1はまだクリアしていないのでわからないが、世界樹2、DQ9ともにRPGとしては珍しく最後までお金を消費するバランスとなっている。

世界樹2ではまだ装備が整えばそのままでいいため、わりと素直に金がたまって金を使い最強装備が入手できるが、DQ9では「常に」お金が足りない。シナリオ上のラスボスを倒す際にも店売り最強の装備をそろえれることはまずない。そしてクリア後の店売り最強装備もお金が足りない。これは転職が容易なシステム名上に職業によって装備がかわること、装備一つ一つに固有のグラフィックがあり見た目を楽しめることなどで売却しにくいことがあると思う。

たとえば現時点で魔法戦士がPTにいない場合、魔法戦士専用装備が入手した場合それを売ってしまうだろうか?あとで転職するかもしれないと思うとなかなか売りにくい。

DQ9はシリーズでもっともお金に困るタイトルである。FF登場以降ダンジョンから強い装備が入手できて店で装備を買うのがあまり役に立たなくなりやすいタイトルが多い中、ここまでお金に困るすばらしいバランスは拍手を送りたい。


ほかにも宿屋は世界樹の迷宮シリーズはどんどん跳ね上がっていくのに対して、DQ9は最後まで非常に少ない金額というのがお金のバランスのとり方のスタンスが違っていて面白い。

セーブ

どちらも1箇所。

価格がDQ6や8のように高い場合納得しにくいものの、メジャータイトルで思い切ってここまで価格を下げてきたDQ9はほめてあげたい。

FF1なんて組み合わせを変えて楽しむタイプのRPGなのにセーブが1つだけなんだぜ…。


ベストはウルティマ恐怖のエクソダスだと思うけど。セーブが3箇所あってさらにそこに20人まで自由に職業選んでキャラクターが作れる。もっと評価されてもいい作品。当時お子様でクリアできなかった人はたぶんいまならさくっとノーヒントでクリアできるよ。

というわけで(?)思い出したように特別なコーデックが必要だった、動画で聞くウルティマ恐怖のエクソダスをフラッシュ動画に変換しておいといた。
http://shin.cside.com/diary/2009/ultima3.swf
聞けばわかるが世界樹にもドラクエにも負けない曲だったりする。ビットレートは低いが曲はちゃんと聞こえるはず。