世界樹プレイヤーのためのドラクエ9講座 その６
まずはDQ9を代表する職業から。
ずっとまとめようと下書きに入れてたけど、まとめるのが面倒になったのでそのままだす。
パラディン VS パラディン
世界樹の迷宮1/2とDQ9で同じ名前の職業が二つだけある。その片割れがパラディンだ。
世界樹の迷宮1のパラディンは回復スキルを少々、自分や仲間を守るスキルがたくさん、燃費はよくないものの強力な攻撃が可能な職業だ。TPも戦士系にしてはやや大目か。2では回復スキルは消えてしまったが、自分や仲間を守るスキル満載なのはかわらない。
DQ9も同じ特徴（仲間や自分を守る呪文やスキル）を持っている。
パラディンの呪文
まず、回復呪文が使えてMPも戦士系の中ではかなり大目。ベホイミまで使えればかなり十分だし、最終奥儀のメガザルもある。
なにより、スクルトという強力な防御呪文（PT全員の物理防御を上昇する強力なもの）は僧侶は使用できない（もともと魔法使いの呪文だったんだけどね）。回復系最強の職業である僧侶はスカラ（スクルトの単体版。今回はスクルトはスカラの完全に上位）までしかつかえないのだ。世界樹「１」の強力な防御陣形を持つ職業といえばちょうど役割がぴったりだ。
また、マホバリア（味方一人の魔法抵抗力を上げる）、マジックバリア（PT全員）も使える。これらは僧侶には扱えない。つまりパラディン一人いればPTは物理と呪文の抵抗力が大幅にアップする。習得レベルもさほど高くなく、これはかなり大きい。
一方で敵のブレスを防ぐバーハ（単体用）、フバーハ（PT全員）はパラディンが使えなく、逆に僧侶が使える。ドラクエでは炎などのブレスと呪文は別の系統であり、フバーハは僧侶の代表する呪文なため、このへんの補完具合が面白い。
パラディンのスキル
パラディン固有のスキルとして「博愛」がある。
博愛スキルはMP消費がほとんどなく、唯一ある「HPパサー」（味方一人に自分のHPを分け与える）は使用頻度は高くない。回復呪文が使えるのだから普通は同じ消費MPであるベホイミを使うはず。
常時ステータス上昇のスキルとしては最大HPと身の守り（受けるダメージ減）、回復魔力（回復呪文の効果アップ）が増える。全職業中最大のHPと戦士の次に固い身の守りがある上に、このスキルによる補正は他の職業のスキルを圧倒する。つまり、まずパラディンのスキルは持ち主が非常に市ににくくなることが最大の特徴である。
それでいて便利なアクティブスキルも多い。たとえば「MPパサー」は自分のMPを減らして他人にMPを分け与えるスキルだが、MPの多い魔法系職業からMPの少ない戦士系へ分け与える場合非常に使い勝手がよいので、打たれ弱い魔法系職業がパラディンのスキルをとることによるメリットが最大限に生きる。
「仁王立ち」はPTの壁となるスキル。味方全員をかばうスキルである。パラディンの圧倒的なHPと守備力によってまさに鉄壁の壁となる。他のキャラが50以上のダメージを食らっている中、仁王立ちしているパラディンが一桁ダメージということは珍しくない。まさに圧倒的である。ただし物理のみならず呪文だろうがブレスだろうがすべて一手に引き受けてくれるのも特徴で、物理の守備力に影響されないこれらはパラディンであっても致命的である。イオラ等全体攻撃呪文をくらうとさくっと逝ける。
仁王立ちの特徴はすべての攻撃を1人のキャラに受けることであるということは、たとえば魔法戦士のフォースやバーハなど単体のスキルでブレスのダメージを大幅に減らすものと相性がよい。呪文も単体のマホバリアでよいし、物理も単体用のスカラでよい。また、受けるダメージが分散しないということは回復呪文は単体でよいということであり、ベホマラーが使えない状況ではパラディンが耐えさえすればPTの安全も確実に確保されるという非常に面白い戦い方も可能である。
また、扇スキルの「吐息返し」や盾スキルの「ミラーシールド」は非常に強力でそれぞれブレスと呪文を跳ね返すスキルだ。仁王立ちで4人分うけとめるということはその分はねかえすということである。たとえばクリア後、魔王バラモスがイオナズンという強力な全体呪文やブレスを使ってくるのだが、これをさくっと4回跳ね返してすさまじいダメージ（500を超える）をあたえることが可能だ。
すべては戦略しだいである。実際はバラモス等魔王クラスで一番怖いのは痛恨の一撃であり下手なレベルでは仁王立ちはかえって危険ではあるのだが、クリア前ではそういうことも少なく、スキルを組み合わせていろんなプレイが可能だ。
パラディンの武器スキル
世界樹の迷宮1/2のパラディンは剣を装備できる。いたってスタンダードな近接武器だが、攻撃力の高い斧やムチ、刀などの専用武器に比べると一回り弱い印象がある。剣が装備できる職業はものすごく多いし、あくまでも汎用的な装備だ。
世界樹の迷宮2では剣は圧倒的な速さをもち、ムチ以外には速度で負けることはない上に命中率も高めと非常に使い勝手がよい。
杖はMP増強が主な目的なため、選択する意味はないので無視する。
盾はパラディン専用装備ではないが、PTの壁の役割をするパラディンにとっては非常に効果が大きいスキル。盾のガード率上昇（ガードが発動すると痛恨の一撃や呪文などあらゆる攻撃がダメージ0になるため重要）は非常に強力だし、ミラーシールドは魔法を跳ね返せるため神がかった強さを誇る。通常の防御はダメージを1/2にするだけだが、「大防御」は1/10である。300ダメージを受ける痛恨の一撃が30ダメージになる。これはすさまじいの一言。
ハンマーは強力そうに見えて装備可能職業が上級職だけであること、実は強いスキルが土属性全体攻撃の「ランドインパクト」くらいしかない。「ラストバッター」は攻撃が一番最後になるわりにダメージが25%くらいしか増えない。MPも消費するし。ただ、攻撃が最後になるというのは割りと扱いやすくて、1ターン目から攻撃力上昇呪文のバイキルトを確実に入れることが可能になる。アザーズステップが使いやすいのに似ているか。
また、DQ9は同じ攻撃が続けばダメージ倍率が1.2倍、1.5倍、2倍とどんどん強くなる。必ず最後に行動するということは4人がハンマースキルを身につけていると無視できない大ダメージになる可能性もあるということ。まぁそんな状況になることはないし跡に攻撃をするというのは雑魚戦では非常に使いにくいけど。
ランドインパクトは敵全体に150以上のダメージを与える強力なスキル。クリア前までなら一層できる強さを誇る。コレを超えるダメージを呪文で出せるようになるのは結構後だし、MP消費がランドインパクトは強さの割りに少なめだ。
そして最後のやりスキルだが、これが本命。
まず、最初に取得できる「疾風突き」だが、MP消費なしでターンの最初に攻撃ができる。ラストバッターとは違い最初に攻撃できるのだが、MP消費が0なこともあって非常に使いやすい。ダメージそのものは通常攻撃よりやや下がるが、みんなやりを装備して倍率があがっていくと意外とさくっと雑魚を片付けることができる。クリア後に購入できるデーモンスピアは結構な確率で敵を一撃で倒せるので4人が攻撃すると意外と強力なモンスターもダメージにかかわらずさくっといけることが多い。メタルスライムの残りHPが1になったら疾風突きを使うようにしてもよい。
「一閃突き」は対メタル系本命。命中率が大きく下がるが（4,50%くらい？）当たれば確実に会心の一撃が発動するというもの。はぐれメタルまでは1ダメージの積み重ねで倒すことはできるものの、HPが2桁になるメタルキング相手には絶望的。そんなときにはコレが役に立つ。MPの消費が8と非常に多いが、MPが大目のパラディンならば何とか使いこなすことができる。
そして最高に役に立つのが「五月雨突き」。3から4回ランダムの対象を50%の威力で攻撃する。単体にならば1.5倍から2倍のダメージを与えるということなので非常に心強い。MP消費4と少なめなのもよい。
やりは基本職だと戦士と僧侶が装備できるのでこのどちらかの職業からの転職が使いやすい。
ちなみに複数回攻撃するスキルでも会心の一撃は発動するようだ。たまに大ダメージが出るのがわかる。ただし、通常攻撃と違い発動率は少なめに感じる。攻撃回数は多いので普通ならもっとばんばんでてもよさそうだが、おそらく通常攻撃のときだけ「会心率UP」のスキルが適用されるのかも。
パラディン固有スキルには攻撃関係のスキルが一切ないのでダメージ目的には武器スキルを伸ばすことになる。
パラディンの必殺
これが数ある職業の中でもパラディンは非常に強力。
パラディンの必殺は「パラディンガード」必ずターンの最初に発動し、数ターンあらゆる攻撃を無効化し、敵全体に挑発が100%かかる。挑発は怒りの矛先が該当のキャラに集中し、怒っている間は攻撃が必ずそいつにいくようになる。完全無敵＆挑発の効果はすさまじく、全体魔法やブレス以外は完全にシャットアウト。ブレス等全体攻撃もふせいで今のうちにがたがたなPTのMPやHPを立て直しておきたい、ということならばここで仁王立ちが超安定。強すぎる。
まさにPTを守る職業といえよう。
ちなみに挑発以外にも怒りの矛先が向くことは普通にある。大ダメージを与えたり敵を倒したりすると倒したキャラに集中したりする。打たれ弱いキャラが集中攻撃を受けると危険なので、かばうや、防御系をしておいたほうがいいだろう。魔物を扱うのが得意なレンジャーは怒りをしずめたりやテンションを下げるような「なだめる」スキルを一番最初に取得できる。レンジャーはこういう地味系スキルばっかりだけど。
