インスタント醤油ラーメンを食べ比べる

塩はこちら
http://d.hatena.ne.jp/shin/20130227/p1
http://d.hatena.ne.jp/shin/20130319/p1


たべたのは以下のもの。

マルチャン正麺醤油

うん、やっぱりスープがイマイチ。麺があの触感でスープがこれだとかえってきつい。ただし、正麺塩ほどのひどさはない。

サッポロ一番醤油

スタンダードなインスタントラーメン。くたくたな麺でいかにもインスタント!という麺とスープ。でも、塩に比べると結構いまいちだね。バランスが悪いと思った。

マルチャンおいしい醤油ラーメン

塩と同様マルエツ限定のOEM的な、マルチャンの醤油ラーメンの廉価版と思われる。
サッポロ一番にくらべるとまし。すこしスパイスがきいている感じがする。

キリンラーメン

愛知県のご当地インスタントラーメン的な。キリンラーメンは他にもいろいろとあるが、醤油が一番おいしい。

ゆでるときに使うお湯の量が450mlとやや少なく、ゆでる時間も2分間とこれまた短いのが特徴。スパイスが聞いていてけっこういける。

作り方として焼きそばも載っているのが面白い。

ラ王醤油

ノンフライ麺にした結果、カップだけじゃなくてインスタントにも登場、といったところか。正麺や熟成麺などに比べると麺はやはり旧世代(ただし、麺がぷりぷりしていてもおいしいとは限らないので味の差ではない)だな、と感じる。

ただ、スープは正麺よりはるかにいいね。バランスはこっちのほうがはるかに上。カップのラ王も麺は劣化したがスープは良くなったと思う。

札幌の名店 月見軒

熟成麺で、一番生めんに近いのがこいつ。お湯の量が550-600ml必要で、ゆでる時間も4分半と長い。

こうなると調理の手軽さは大きく失われ、保存期間が長く常温でもよい、というだけの違いになってくる。

スープもガッツリ濃いめ、しょっぱい目。でもこれくらいやらかさないと麺に負ける。というか、インスタントはゆでたお湯をそのままスープに使うため、熟成麺ではその香りに負けてしまうからだろう。

これはたぶん、チルドめんのようにスープとゆでるお湯を分けるほうがおいしいと思う。

チャルメラ醤油

これもスタンダードなインスタントラーメン。サッポロ一番よりスパイスがきいており安心して食べられる。

大黒軒醤油

大黒食品といえば、初期のカップラーメンの醤油ラーメンを支えたものの一つ。当時は確かプラスチックのパッケージだったかな。AKAGIブランドでだしていた。当時はカップラーメンは種類が少なく、カップヌードルやどんべぇくらい、といっていい感じだった。そんな中醤油ラーメンで圧倒的なおいしさを出していたのがここ。

そんな大黒がインスタントラーメンを出していた!しらなかった。

欠点は他のものに比べると入手性が悪いというところくらいで、やっぱこの味が好き。完全に刷り込まれているというのもあるかもしれない。

総括

もう、しばらくインスタントラーメン食べたくはない

・・・

じゃなかった。


うまかった順に並べる。

塩に比べると非常にはずれが少ない。サッポロ一番塩や、マルチャン塩のような圧倒的なうまさ、みたいなのは少ないが、これはちょっと食べれないレベルといったものが少ない。

というか、ダントツで正麺がまずいだけであとは大丈夫。

スープも塩と同様に粉系のほうがたいていおいしいと思える感じ。その場合ネギなど細かい具材も一緒に入っていることもあるのでだいぶ雰囲気は変わる。


そもそもインスタントラーメンで「生めんのような」を期待するってのはあるんだろうか。今はチルドめんで名店の味再現とかおいしいのはいくらでもある。麺はふつうにチルドめんのほうが圧倒的においしい。

カップラーメンならば生めんのような、を目指すのはわからなくもないが、インスタントラーメンの場合、お湯を用意してゆでるという部分が必要なため、チルドめんとの差があまりない。スープを薄めるためのお湯を別途用意するだけ。

ならば、くたくたの麺とチープさを感じさせないバランスの良いスープにするべきじゃないだろうか。塩で言えばサッポロ一番、マルチャン、醤油で言えばキリンラーメン大黒軒のように。インスタントラーメンはラーメンとは別物として分けるべきだと思う。


あと、5袋入りで安く販売しているのも多いけど、普通に単品で100円くらいで出してもらえると手軽に試せていいと思う。味を知っているものしか手を出しにくい。最近は単品売りが減っている感じはする。